CBDに副作用はある? ― 研究から見るCBDの安全性と注意点

CBD(カンナビジオール)は、大麻草に含まれるカンナビノイドのひとつです。

さまざまなCBD製品が身近になってきた一方で、「CBDに副作用はあるの?」「毎日使っても大丈夫?」と気になる方もいるのではないでしょうか。

植物由来の成分であっても、身体に作用する以上、副作用がまったくないとは限りません。

今回は、実際に行われている臨床研究をもとに、CBDではどのような副作用が報告されているのか、また使用する際にどのような点に注意すべきなのかを見ていきます。

CBDでは、どんな副作用が報告されている?

CBDの安全性に関する研究には、疾患のある人を対象としたものや、医薬品として比較的多量のCBDを使用したものも含まれています。

そのため、市販されているCBD製品を使用した場合にも同じような副作用が起こるとは限りませんが、CBDの安全性を考えるうえでの参考になります。

これまでのCBDの臨床研究では、下痢などの消化器症状、眠気、食欲低下、疲労感、肝酵素値の上昇などが報告されています。

その一例として、2022年に発表されたシステマティックレビューでは、CBDを1週間以上継続して経口摂取した12件のランダム化比較試験、745人分のデータが検討されました。

報告された副作用の多くは軽度から中等度で、特に消化器症状、眠気、食欲低下、肝酵素値の上昇などが確認されています。

一方、重い有害事象は、主にてんかん患者がCBDを抗てんかん薬と併用していた研究で報告されていました。

健康な人ではどうなの?

2026年には、健康な成人269人を対象とした4件のランダム化比較試験をまとめたメタ解析が発表されました。

CBD群とプラセボ群を比較したところ、CBD群では下痢が有意に多く報告された一方、疲労、めまい、上気道感染については、統計的に明確な差は認められませんでした。

下痢がみられる背景には、さまざまな要因が関係している可能性があります。

CBD製品にはオイルタイプのものも多く、油脂は種類や摂取量、体質によっては消化器への負担となり、軟便や下痢につながることがあります。

そのため、CBDオイルを使用した際には、CBDそのものだけでなく、製品に含まれるキャリアオイルの影響も考慮する必要があります。

CBDと肝臓の関係

もうひとつ、近年注目されているのが肝機能への影響です。

2025年に発表されたランダム化比較試験では、健康な成人201人を対象に、CBDまたはプラセボを28日間使用して比較しました。

CBDは1日あたり体重1kgにつき5mg使用され、CBD群では8人でALTまたはASTと呼ばれる肝酵素が正常上限値の3倍を超えて上昇しました。一方、プラセボ群では該当者はいませんでした。

肝機能に関連する明らかな症状はほとんどみられず、CBDの使用中止後、肝酵素値は1〜2週間で正常値へ戻ったと報告されています。

この研究で使用されたCBDは5mg/kg/日です。たとえば体重60kgであれば、1日300mgに相当します。

そのため、この結果から「少量のCBDでも同じ割合で肝機能に影響する」と考えることはできません。あくまで、この研究で設定された量と期間で確認された結果として捉える必要があります。

薬を飲んでいる場合には注意

CBDを使用する際、注意したいのが薬との相互作用です。

薬の代謝には、「CYP450」と呼ばれる酵素群が関わっています。CBDはCYP3A4やCYP2C19など、複数の薬物代謝酵素に影響する可能性が報告されています。

2025年のスコーピングレビューでは、CBDと他の薬との相互作用について136件の研究が検討され、271件の相互作用が抽出されました。そのうち203件は薬物動態に関するもので、主にCYP酵素による代謝との関係が報告されています。

特に、グレープフルーツとの併用を避けるよう注意されている薬の中には、CYP3A4による代謝が関係しているものがあります。CBDもCYP3A4などの薬物代謝酵素に影響する可能性があるため、このような薬を服用している場合には注意が必要です。

ただし、グレープフルーツとの併用が禁止されている薬すべてが、CBDとも同じように相互作用するとは限りません。薬を服用している場合には、CBDを使用する前に医師や薬剤師へ相談することが大切です。

CBDを安心して使用するために

これまでの研究では、下痢などの消化器症状や眠気、食欲低下などが報告されているほか、使用量や条件によっては肝酵素値の上昇や、医薬品との相互作用が起こる可能性も示されています。

一方で、研究によってCBDの使用量や使用期間、対象者、併用薬などの条件は大きく異なります。

そのため、研究で報告されている内容を一律に当てはめるのではなく、ご自身の体調や使用している薬なども含めて考えることが大切です。

CBDを使用するうえで気になることや不安なことがある場合には、CBDを取り扱っている医療機関や、医師・薬剤師などの専門家に相談しながら使用すると、より安心です。

参考論文

Sawaira F, et al. Safety of cannabidiol versus placebo in healthy population: a systematic review and meta-analysis. Ann Med Surg (Lond). 2026;88(3):2348–2356. doi:10.1097/MS9.0000000000004549.
https://doi.org/10.1097/MS9.0000000000004549

Souza JDR, et al. Adverse Effects of Oral Cannabidiol: An Updated Systematic Review of Randomized Controlled Trials (2020–2022). Pharmaceutics. 2022;14(12):2598. doi:10.3390/pharmaceutics14122598. PMID: 36559092.
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Chesney E, et al. Adverse effects of cannabidiol: a systematic review and meta-analysis of randomized clinical trials.Neuropsychopharmacology. 2020;45:1799–1806. PMID: 32268347.
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Florian J, et al. Cannabidiol and Liver Enzyme Level Elevations in Healthy Adults: A Randomized Clinical Trial. JAMA Internal Medicine. 2025;185(9):1070–1078. doi:10.1001/jamainternmed.2025.2366.
https://doi.org/10.1001/jamainternmed.2025.2366

Nader FD, Lopes LPN, Ramos-Silva A, Matheus ME. Evidence of Potential Drug Interactions Between Cannabidiol and Other Drugs: A Scoping Review to Guide Pharmaceutical Care. Planta Med. 2025;91(9):488–495. doi:10.1055/a-2593-6351. PMID: 40267977.
https://doi.org/10.1055/a-2593-6351

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